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新おがさわら丸、命名・進水式リポート(1)

 1月27日、山口県下関市の三菱重工業株式会社下関造船所で小笠原海運の新造貨客船「おがさわら丸」の命名・進水式が執り行われました。

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 式典前に小笠原海運株式会社常務取締役の石川龍治氏より新造船についての説明がありました。新しい「おがさわら丸」は、1997年に就航した二代目「おがさわら丸」の後継船にあたり、総トン数は6,700トンから11,000へと大幅に大型化していて全長も150mと貨客船としては日本最大のものとなっています。

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 船内の基本設計については下関造船所が父島にも出向き島民説明会にも参加しながら担当し、研究所で設計された船体は現行である二代目「おがさわら丸」のAデッキを二層にして一階層多くしたような形ですが、特筆すべきは船首部分を垂直ステム形状として二見港桟橋における制限にあわせて全長を設定しつつ出来る限り垂線長を長くしたデザインとなっています。

 三菱重工業としては長崎造船所で建造中のアイーダ・プリマ続き二番目、下関造船所としては初の垂直ステム船となりました。小笠原海運社内では小笠原海域で見られるマッコウクジラになぞらえ「マッコウヘッド」と呼んでいるそうです。

 垂直ステム、ファンネルに赤い二引き、太平洋の貨客船となると思い出されるのが横浜に静態保存されている「氷川丸」でしょうか。それより少し小さいながらもほぼ同じ大きさと思ってもらうといいでしょう(氷川丸の全長は163m)。

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 乗船定員は現行の769名から894名と増えて、等級構成は現行とほぼ同じものの二等に寝台席が新設されました。

 これは平成23年6月に小笠原諸島が世界自然遺産認定に認定されたことにより乗客数は約4割増えたことで客層の幅が広がり、より快適性を求めるニーズに変わってきたことにあわせたことによるものです。

 二等区画の一人当たりの占有スペースは今までより三割程増えつつも二等運賃については据え置きするとのことです。また、二等寝台については二等区画から3,240円増で利用できるようになっています。

 村、議会、村民への説明会を通じて要望も取り入れキッズルーム、ペットルームやフリースペースの充実を図ったそうです。ペットルームについては鳥用のものもあり、傷つき小笠原に着いた渡り鳥を治療のため内地へ送る目的もあるそうです。フリースペースでは小笠原航路独特の島で知り合った仲間達との語らいが引き続き見られるかもしれませんね。船内の雰囲気は小笠原海運公式BlogやA5版の就航リーフレットで確認できます。

 全長が長くなったことや技術的な進歩により現行と同じエンジンながら22.5ktから23.8ktへと速くなったことで25時間半かかっていた航海が1時間半短縮されますが、燃料消費量は現行とほとんど変わらないとのことです。

 小さく見えるこの短縮時間ですが、東京竹芝桟橋出港時刻を1時間遅らせた11時にすることで今までは前泊を必要としていた全国のほとんどから当日の移動で間に合うようになっています。

 2015年は約54,000人の利用者であったが、新造船により60,000人を目指し島の活性化に協力したいとのことでした。建造費は現時点で約92億円となっていてその半分を国と都の補助、残り半分を小笠原海運の自己調達資金と独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構による負担となっております。

by Guzzi

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