キュナード・ラインが運航する世界で最も有名な豪華客船「クイーン・エリザベス(9万9000トン)」が、3月16日深夜に横浜港に初寄港しました。
しかも大さん橋国際客船ターミナルへの接岸です。クイーン・エリザベスは海面からの高さが56.6メートル、横浜ベイブリッジの橋下までの高さは55メートルで通過することが出来ません。そこで横浜市港湾局は潮位が下がる干潮時の寄港を提案したというものです。
3月16日は大潮で干満の差が大きく、干潮となる23時18分頃には満潮時と比べて約2メートル潮位が下がるので、その時間にベイブリッジを通過して入港、翌17日も干潮の23時48分頃に出港することで大さん橋への接岸が可能になりました。
横浜ベイブリッジの下を通過するクイーン・エリザベス深夜の入港となるので、通常行われている歓迎演奏は行われませんでしたが、21時から来場者に1000本のサイリウム(ケミカルライト)が配布され、ライトウエーブでクイーン・エリザベスの初入港を歓迎するイベントが行われました。
サイリウムを振り、ライトウエーブで初入港を歓迎予定通り23時18分頃にベイブリッジの下を通過、翌日スムーズに出港出来るようにと出船で23時30分に横浜港大さん橋C号岸壁に着岸しました。
大さん橋の屋上デッキ「くじらのせなか」には1000人を超える人がサイリウムを振り、ライトウエーブで初入港を歓迎しました。
横浜港大さん橋C号岸壁に着岸するクイーン・エリザベス今日3月17日は14時~22時まで、横浜市在住のアーティスト「DRAGON76」が「みなとみらいの街並みとクイーン・エリザベス」をモチーフに大きなキャンバスへダイナミックに描く「ライブペインティング」イベントや18時から出港までは「キャンドルメッセージ」として、大さん橋から深夜の出港を、温かなキャンドルの明かりで見送るイベントが行われます。
まるでビルのようにそびえ立つ容姿は圧巻です。クイーンエリザベスは今日17日23時に大さん橋を離岸予定。横浜港を出港した後は、19日に神戸港(神戸ポートターミナル 新港第4突堤Q1/Q2バース)に8時入港、23時59分出港、21日に長崎港(松が枝岸壁)に午前8時入港、18時出港の予定となっています。出発地イギリスのサウザンプトンに戻るのは5月9日が予定されています。
by くまたか