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2010年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年01月

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明治3大築港、三角西港を訪ねて

NHKドラマ「坂の上の雲」の放送を毎回楽しみにしていて、日露戦争物がマイブームの筆者。三角町営交通船乗船を終え、訪ねたのがここ三角西港です。歴史ある港であると同時に「坂の上の雲」のロケが行われた場所ということで是非訪問してみたい場所でした。

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三角西港の開港は明治20年のこと。明治政府による国内統一、殖産振興の政策に基づいて建設された地方港湾の1つで、オランダ人の水理工師ムルドルの設計により造られたものです。しかし後世においてその役割を鉄道の終点が設けられ、町営交通船も発着する三角東港に移したことから、本港がその後栄えることは無く、100年の歳月がたった現在でも開港当時の都市計画・石積埠頭がほぼ無傷のまま残っていることが特徴です。

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岸壁を離れれば、周辺は公園として整備されています。画像右手は復元された旧高田回漕問屋です。回漕問屋とは沿岸航路で旅客や貨物輸送の取り次ぎをした問屋のことだそうで、当時4隻の汽船を所有していたそうです。室内も見学可能でした。

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こちらは開港時にオープンしたホテル浦島屋を再現したもの。ここ三角西港にゆかりのある人物が明治期の日本を愛した作家小泉八雲ことラフカディオ・ハーンです。八雲は当時この2階から見える海岸の風景を絶賛したそうです。

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西港の由緒ある石造りの岸壁に立っていると、列強各国に果敢に挑んでいった当時の日本人の息吹が聞こえてくるような気がしました。

By今和泉
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| 乗船記 | 19:15 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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三角町営交通船「博洋丸」に乗ってきた

全国放映されていないかもしれないのですが、大分の焼酎メーカーのCMに出てくる1隻の船がとても気になり乗船してきました。
訪ねた場所は熊本県の西に位置する三角港。旅客船乗り場付近をうろうろしていると、乗り場(浮き桟橋)を発見しました。そしてグリーンの船体にレトロ感溢れる「博洋丸」(昭和50年進水)に対面。

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それでは早速乗ってみることにしましょう。船内はご覧の佇まい、運賃は100円で所要時間もおよそ8分ととてもみじかい船旅を楽しみました。

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この「博洋丸」は熊本県本土の宇城市三角東港と対岸の戸馳島(とばせじま)野崎を結ぶ渡船です。ダイヤは朝6時台から19時まで1時間におよそ3往復程度の運航となっていました。
戸馳島とは橋でも結ばれていますが、地元住民の方には重要な生活の足として利用されていると感じました。

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☆「博洋丸」が登場するCMを作成した大分むぎ焼酎二階堂のCMライブラリー
http://www.nikaido-shuzo.co.jp/cm/index.html
”2010年「空に憧れた日々」篇”です。

☆同CM
http://www.youtube.com/watch?v=ogdV9eOQnKA&NR=1

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By今和泉

| 乗船記 | 00:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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高速船「ポーラスター」で行く仏ヶ浦②

「ポーラスター」を下船した牛滝港、ここから乗船するのは画像の観光船「夢の海中号」です。牛滝港は漁村に隣接する港という感じののんびりしたところ。「夢の海中号」は「ポーラスター」が着く隣の桟橋から出るので乗り継ぎも楽々でした。

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港を出た船の右手には早速仏ヶ浦の奇岩が見えてきます。仏ヶ浦は延長2kmの海岸線沿いに仏像を感じさせる白緑色の奇岩群が連なり、天然記念物にも指定されている下北半島を代表する観光地でもあります。船上ではガイドのお母さんが見えてくるこれらの岩を案内してくれました。

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仏ヶ浦の桟橋で下船、出航までの間しばし周辺を散策します。奇岩もさることながら、筆者が感動したのはこの海の透明度!北の海でここまで澄んだ海を見たのはこれが初めてです。

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これらの奇岩は津軽海峡の荒波と風雪が長い年月をかけて生み出した、まさに大自然の芸術作品です。
青函航路の船上からも遠く望むことが出来ますが、間近で見るその壮大なスケールは圧巻です。

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読者の皆さんも来年暖かくなったら、出かけてみられてはいかがでしょうか?

By南海

| 乗船記 | 18:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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